ワシントンD.C研修プログラム2025

当協会では、2025年8月24日から3週間、中央大学国際経営学部の学生14名がワシントンDCにおいて夏季研修プログラムに参加しました。また、第3週目には国内の大学を休学し、語学研鑽のため現地の語学学校に通っている学生も参加しました。

今回の研修は、今年1月に就任したトランプ米国大統領が進める米国の分断と変容の中で、グローバル社会の現実を体験する研修となりました。最初の2週間は語学学校で集中英語に参加し、ラテンアメリカやヨーロッパからの学生と交流しながら、生きた英語に触れる機会を得ました。

機関訪問では、国際協力・開発に大きな影響力を持つ世界銀行、IMF、アジア開発銀行などの国際機関を訪問し、国際機関の役割や世界の最前線で活躍するプロフェッショナルとの貴重な面談と意見交換を行いました。世界銀行訪問に際しては、渡米前の8月に東京オフィスを訪問し、世銀の役割や概況についてブリーフィングを受け、予備知識を得る機会がありました。世銀本部訪問では、広報専門家からの丁寧な説明に加え、巨大な建物や突抜のロビーに圧倒されました。多国間協力との対照として、JICAでは二国間の国際協力・開発の取り組みに関する説明を受けました。学生たちは熱心に耳を傾け、活発な意見交換を行いました。

シンクタンクのイーストウェスト・センターでは、緊迫するアジアの状況やアジアの安全保障に関する概要説明を受け、またキャリアパスに関して意見交換を行いました。大学訪問では、アメリカン大学とジョージ・ワシントン大学の2校を訪問。ジョージ・ワシントン大学では、1年生向けの国際関係学や比較政治学の授業に参加しました。300名ほどの大教室での授業でしたが、学生の活発な質問があり、日本の大教室での一方通行の授業とは対照的で、学生たちは大変驚いていました。

アメリカン大学では、国際関係学部を訪問し、大学・学部の概要説明、キャンパスツアーを行い、日米学生の緊密な国際交流を図りました。最近、日本からの留学を終え帰国した学生や日本語を勉強しているAUの学生との親睦と交流の機会となりました。

ボランティア活動では、DCCKとFood Bankの2ヶ所で活動に参加。DCCKでは、まずCEOから活動の現況説明を受け、就労プログラムを取り入れたソーシャルビジネスとして、過去の収監者の更生プログラムを実施し、社会復帰を支援しています。Food Bankでは、DC近郊の施設に送る食糧の詰め作業を行いました。参加した学生たちは、米国のNPO団体の事業規模、財政、組織、活動のスケールの大きさに圧倒されていました。

文化面では、スミソニアン博物館のNational Museum of Asian Artの学芸員から、日本などの貴重な美術品について説明を受けました。研修最後のイベントとして、本格的な茶室「和深庵」で茶の湯を体験し、日本の伝統文化に触れ、3週間の研修を総括する落ち着いた時間を過ごすことができました。

週末には、ナショナル・モールの散策を行い、ハイライトとしてMLBの注目のドジャーズとフィリーズの試合を観戦しました。期待の大谷選手の2本のホームランを観戦し、記憶に残る思い出となりました。

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